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SNS戦略

【2025年版】採用活動にはLINEを使うべき!活用方法と事例を紹介

更新日:2024.11.06

本記事では、「LINE公式アカウント」を採用活動に活用していく方法や事例をご紹介します。
DX化や業務効率化に興味のある方は必見!導入しやすく効果の高いLINEは、新卒採用・中途採用のどちらにも活かせます。実際に活用している事例もございますので、ぜひご覧ください。

LINEを利用した採用活動の概要

LINEの国内月間ユーザー数はおよそ9,700万人(2024年3月時点)。国内SNSの利用者数としてはダントツのトップで、デジタルコミュニケーションの中で非常に普及しているツールです。

LINEの採用活動への利用方法とは、企業の採用アカウントを作り求職者に情報を送ったりコミュニケーションを取ったりする方法が一つ。もう一つは、LINE NEWSやトークリスト画面などに採用コンテンツを表示し、認知や応募につなげる広告の2種類を指します。本記事では、前者の「公式アカウントの運用」に着目して進めていきます。

採用活動におけるLINEの利点

LINE公式アカウントを利用することで、企業は求職者に対してきめ細やかなサービスを提供できます。例えば、イベント情報や募集要項の通知、会社説明会のリマインダーなど、求職者が必要とする情報をタイムリーに提供することが可能です。これにより、求職者は常に最新の情報を手に入れることができ、そして応募意欲の向上が期待されます。

求職者へのアプローチが簡単

LINEを使うことで、これまでの採用活動とは異なるアプローチが可能になります。例えば、従来のメールや電話に比べて即時性が高く、メッセージを受信する確率も格段に上がるからです。

LINEは日常的に利用されており、多くの人がアプリを1日に複数回起動します。そのため、求人サイトやメールで発信する情報と比較して、目に留まるまでのハードルが低いことが特徴。メールのようにスパムフォルダに振り分けられてしまうリスクも少ないため、選考案内や重要なお知らせも見落とされにくくなります。

また、メールや採用サイトでは埋もれていたメッセージも、LINEであればブロックされていない限り100%到達し、見逃しの軽減につながります。LINEの通知設定を「ON」にしている方が多いため、メッセージをすぐに確認してもらえるというメリットもあります。

LINEでの配信により、「反応率が格段に上がった」「送信したらすぐに反応が返ってくる」といった声も多く聞かれています。

双方向のコミュニケーション

LINEを利用することで、従来の一方通行の情報伝達から脱却し、求職者は気軽に疑問点や不安を企業に伝えることができます。例えば、選考過程に関する質問や会社の文化に対する問い合わせなども、即座に行えるようになります。メールでのビジネスライクなやりとりでは躊躇してしまうような質問も、LINEを利用することで、双方向のやりとりのハードルを下げるというメリットがあります。

さらにLINEでは、電話と異なり時間を気にせずに配信ができ、予約配信なども可能です。これにより、読まれやすい日時を設定して配信することができ、採用担当者の業務コストを軽減します。また、求職者も電話に出られないことやすれ違いをなくし、好きな時間にメッセージを確認できるため、ストレスの軽減に繋がります。このように、LINEの導入は企業と求職者双方にとって大きなメリットを提供します。

業務の効率化

LINE公式アカウントには「一斉送信」や「ステップ配信」の機能があり、これを活用することで、求職者への情報提供が一層効率的になります。「一斉配信」機能を使えば、会社説明会の情報や企業に関する最新情報を一度に求職者全員に送信することが可能です。また、「ステップ配信」機能を利用すれば、友だち追加してくれた求職者に対して、一定の順番で特定のメッセージを自動的に送信することができます。これにより、個々の求職者に応じたタイミングでの情報提供が実現します。

このメッセージ配信機能を用いることで、従来のように選考案内を個別にメールする必要がなくなり、個別のフォローアップを行う時間を大幅に節約できます。さらに、LINEは返信も容易であるため、必要なやり取りを迅速に行うことが可能です。面接の日程調整やフォローにかかる工数を減らし、採用チームはより戦略的な業務に集中できるようになります。

LINEを使った採用活動の手順

LINEを利用した採用活動には、いくつかの効果的な手順があります。これにより、求職者と企業との接点を増やすことで良好なコミュニケーションを築き、採用プロセスをスムーズに進めることが可能です。LINE公式アカウントは企業でも個人でも簡単に作ることができ、3つのプランが用意されています。

1. 求職者のLINEアカウントへの誘導

最初のステップは、求職者をLINEアカウントに誘導することです。企業の採用ページなどにLINEアカウントへの誘導バナーを配置するだけでなく、説明会やイベントで直接友だち追加を促すことが良いでしょう。招待状や案内文にもQRコードを添付し、自然に友だち追加してもらう流れを作ります。説明会中にQRコードを表示して友だち追加を誘導することも効果的です。

2. 有益な情報の配信

LINEアカウントに追加されたユーザーに対し、求職者が求めている情報を定期的に配信することが重要です。LINEの「メッセージ配信」機能を活用すれば、友だちに対して一斉に情報を届けることが可能です。

例えば、社員のインタビュー記事や職場の様子がわかる動画コンテンツ、募集職種や求人情報、そして選考スケジュールなど、多様なコンテンツを提供することで求職者の関心を引きつけることができます。ですが、あまりに頻度が多い場合はミュートやブロック対応を取られてしまうことがあるため、ご注意ください。

3. 応募から入社までのフォロー

求職者が応募を完了した段階から、入社までのサポートをしっかりと行うことが大切です。特に、面接の案内や必要書類の案内、内定後のフォローアップなどをLINEで行うことで、求職者の不安を解消し安心感を提供できます。

このように、LINEを活用することで、採用活動全体を通しての高いコミュニケーションを維持し、求職者が安心して入社を決定できるような環境を整えられます。

採用に役立つLINE公式アカウントの活用方法

LINE公式アカウントにはさまざまな機能が搭載されています。これらを駆使することで、求職者の関心を高め、採用プロセス全体の質を向上させることができるでしょう。下記では便利な機能について3つ紹介します。

チャットタグ機能

チャットタグ機能は、友だち登録をしたユーザー個人に「タグ」を設定できる機能です。同じタグが付けられたユーザーをチャットの連絡先一覧からまとめて確認でき、さらに、タグ付けしたユーザーだけを対象にメッセージを配信することも可能です。例えば、「選考状況」「希望部署」「年齢」など自由にタグを設定すれば、関連する情報を適切に提供することができます。

このように、チャットタグ機能を活用することで、採用活動の効率が格段に向上し、情報の漏れや混乱を防ぎながら、質の高いサービスを提供できるようになります。なお2024年7月時点で、1人のユーザーに対して最大10個のタグを紐付けることが可能です。

リッチメニュー

リッチメニューは、LINEチャット画面の下部に常に表示されるメニュー一覧を指します。この機能を活用することで、情報提供が視覚的にわかりやすくなり、求職者へのアクセスが容易になります。

リッチメニューは分割された画像ごとにURLのリンク付けを行い、求職者が特定の画像をタップすると、採用サイトや社員のインタビュー記事などの必要なコンテンツへ迅速に遷移できます。これにより、企業の求人情報や説明会の案内など、重要な情報を見逃すことなくスムーズに提供できます。

さらに一度設置してしまえば、どのメッセージを送信する際にも常に表示され、広告のような効果を発揮します。この機能を効果的に活用することで、採用活動における情報提供の充実を図ることが可能です。

分析機能

分析機能は、LINE公式アカウントの強みの一つであり、採用活動における効果測定を可能にします。友だちの追加数や配信したメッセージの開封率・反応率、リンクのクリック数などを把握することができ、何が求職者に響いているのかを知る手段として活用できます。

また、分析結果を元に戦略を見直すことができるため、次回以降の採用活動に対するデータに基づいた改善が期待できます。こうした分析機能を上手に利用することで、採用方法の最適化が促進され、より成果につながるアプローチが可能となります。

活用事例

LINEを活用した採用活動は、多くの企業で目を引く成果を上げています。実際の事例をもとに、どのようにLINEが効果的に利用されているのかを見ていきましょう。これにより、自社の採用活動においても参考にできるポイントを見つけることができるはずです。

日本生命保険相互会社

日本生命保険相互会社は、LINEを通じて求職者とのコミュニケーションを強化しています。新卒採用を目的としたアカウントでは、学生はこれひとつに登録するだけで知りたい情報を効率的に得ることができ、情報収集の手間を省ける点が大きな魅力です。

また、LINE限定の情報を発信することで、登録者に対する特別感を提供しています。LINE上から直接、新卒採用ホームページに移動できるため、学生は応募意欲が高まった状態で応募手続きを進めることができます。これにより、応募者の増加にもつながりやすいでしょう。

さらに、社員のインタビューや会社の文化を紹介するコンテンツをLINEで配信し、求職者の企業理解を深める努力を重ねています。LINEを駆使して採用活動を行うことで関心を引きつける一方、採用プロセス自体に大きな変化はなく、中小企業でも実施しやすい施策となっています。

日本マクドナルド株式会社

日本マクドナルド株式会社は、LINEを利用した採用活動で目覚ましい成果を上げています。具体的には、アルバイト希望者がLINE上で応募や相談を行えるようにすることで、応募者数が前年比で30%増加しました。

アルバイト希望者がLINE上で店舗や応募内容を入力すると、オペレーターに繋がります。その後、氏名や連絡先、顔写真などをLINEで送信するだけで、簡単にアルバイト応募が完了します。店舗がまだ決まっていない場合でも相談に応じてもらえるため、求職者にとって非常に便利です。

この取り組みの成果として、LINEアカウント作成から約5ヶ月間で登録者は70,000人に到達し、約2,000件のアルバイト応募が集まりました。LINEを活用した情報のスムーズな伝達が、応募者の動機付けにつながり、人を集めるための有効な方法となっています。

株式会社アスナロ

株式会社アスナロでは、従来の電話やメールによる連絡では求職者からのレスポンスが低く、関係性の構築が難しいという課題を抱えていました。ですが、LINEを導入することでこれを改善。面接日程の調整やフィードバックを迅速に行えるようになりました。

さらに同社では、機能を増やす運用ツールの導入も行っています。求職者へのアンケート配信やニーズに合わせたセグメント配信を実施できるように。結果、応募率は50%向上と大躍進。求職者との関係構築がスムーズになりました。

また、企業紹介の形式も一新。これまでは面談時に企業情報を提供していましたが、LINEで企業情報を配信し、求職者から反応があった企業を面談時に紹介する方式に変更。この取り組みにより、面談後の選考率が向上しました。

連絡ツールをLINEに切り替えたことで、求職者からのレスポンスが2倍から3倍に改善され、内定後のフォローもしやすくなっています。これにより、リンクインタラクションを重視したアプローチが、企業の魅力を効果的に伝える手段として機能しています。

弊社の導入事例

弊社でもLINE公式アカウントを活用し、採用活動を行っています。求職者とのコミュニケーションを重視し、必要な情報をタイムリーに発信することで、応募者の増加が見られました。特に、選考プロセスの透明性を確保するために、LINEを通じた案内が役立っています。これにより、求職者の不安を解消し、信頼関係を築くことができる環境が整っています。

また、外部の採用管理ツール『next>>』を導入することで、効率の良い採用活動を進めています。次の項目では、そんなLINEをもっと便利にするツールについてご紹介します。

採用管理ツールの導入

採用管理ツールを導入することにより、企業の採用活動は大きく効率化されます。この仕組みにより、応募者の情報を一元管理できるようになり、各プロセスを可視化しやすくなります。

選考フローを完全自動化

選考フローの自動化は、採用管理ツールを導入する際の大きな利点の一つです。応募者がエントリーした時点から、面接の日程調整や結果通知などの業務を完全自動化することが可能です。

これにより、人事担当者は手作業による負担から解放され、本来取り組むべき戦略的な採用施策の実行や求職者とのコミュニケーションにリソースを割り当てることができます。自動化されたプロセスは、ミスの削減にもつながり、求職者に対してスムーズな対応が実現します。この結果、採用活動の質が向上し、全体の効率も上がるのです。

歩留まり分析

各選考段階における応募者の数やコンバージョン率を分析することで、どのステップで候補者が辞退しているかを把握できます。フェーズごとの移行率・人数をグラフ表示することで、最終目標までどのフェーズで未到達人数が多いのかを可視化することができます。

このデータを元に、採用プロセスの改善策を考えることが可能です。さらに、歩留まり分析によって、新たなアプローチが必要な部分を特定でき、結果として優秀な人材を確保しやすくなります。プロセスを見直すことで、自社に合った採用活動へと進化させるチャンスが生まれます。

採用媒体別の効果測定

採用媒体別の効果測定は求人媒体と連携し、どの媒体が登録に繋がったか確認が可能です。異なる媒体ごとに応募者数や質を評価し、どの方法が最も成功しているのかを明確にします。また各種イベントに応じたQRコードを発行することで、さらに的確な分析ができます。

この分析を行うことで、リソースの最適配分が可能になります。例えば、特定の媒体が高い応募率を誇る場合、その媒体に重点を置いた戦略を採ることが効果的です。逆に効果が薄い媒体を見直すことで、より効率的な採用活動へとつなげることができるため、長期的な視点でも重要な要素となります。

LINEを利用する際の注意点

LINEを採用活動に活用する際には、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。
求職者との円滑なコミュニケーションを進めるためには、信頼できる運営体制が不可欠です。

管理体制の充実

LINE公式アカウントでは、管理メンバーを100人まで増やすことが可能です。アカウント管理を複数人で担当することで、特定の人材に負荷が集中せず、中長期的な運用が遂行できます。また、求職者からの返信へのレスポンスを早めることや、メッセージの見逃しをなくすことができるため、管理体制の充実に繋がります。

ですが、人数が増える分情報の管理体制を適切に整えなければなりません。誰がどの情報にアクセスできるのか、そしてどのように情報を扱うかを明確に定義しておくことが重要です。

運用ルールの設定

運用ルールの設定は、採用活動において好ましい結果を得るために不可欠です。LINEでのコミュニケーションの際には、トーンや表現の使い方が重要となります。企業のイメージを正確に反映し、かつ求職者に親しみを持ってもらえる内容でメッセージを送ることが求められます。

具体的な運用ルールには、メッセージの返信時間や対応方法、質問への応答などが含まれます。こうしたルールを明確にすることで、スタッフ全てが一貫した対応ができるようになり、求職者との信頼関係を築くための道筋が整います。

複数人での管理体制を構築すると、作業の効率化が見込める一方で、社員同士で様子を見合ってしまう、あるいは責任の所在があいまいになるなどのデメリットも懸念されます。明確な運用ルールを定めておきましょう。どの業務を誰がいつまでにやるのか、問題発生時はまず誰に相談するかなど、ルールを個別に設定していきます。実際に手を動かす担当者だけでなく、責任者も含めた適切な役割分担を行いましょう。

KPIの設定と評価

KPIの設定は、採用活動を効果的に運営するための重要な要素です。LINEを利用して得たデータや反応をもとに、具体的な目標を立てることで進捗を測定できます。例えば、メッセージの開封率や返信率、閲覧数、イベント応募者数などが指標として設定されます。

具体的な目標を設定せず、パフォーマンスのデータ分析もしないままLINEアカウントを運用していても、採用活動への成果は可視化されません。これらのデータを定期的に評価することで、採用活動全体の見直しや改善につながります。

プライバシー保護

LINEを活用する際には、プライバシー保護が最も重要な点の一つです。求職者の個人情報を扱う立場として、適切な情報管理措置を講じなければなりません。情報漏えいや不正利用を防ぐための対策を徹底し、求職者が安心してやり取りできるような体制を整えることが、採用活動の信頼性を高める鍵となります。

LINEは便利なツールですが、企業が所有するサービスではなく、管理が行き届かない社外プラットフォームを経由する構図になります。これらはLINEに限らず、他社のメールサービスや求人サイトでも同様のリスクが存在することを念頭に置くことが重要です。

まとめ

LINEを活用した採用活動は、現代の企業にとって非常に効果的な戦略の一つです。多くの求職者がLINEを日常的に利用しており、コミュニケーションのスピードや効率が格段に向上します。

さらに、様々なツールと連携することで、採用プロセス全体の管理が向上します。具体的には、選考フローの自動化やデータ分析機能を活用し、効果的な採用活動を実現できます。これにより、企業は競争の激しい市場で優秀な人材を確保するための戦略を強化することが可能です。

しかし、安易な導入は避けた方が良いでしょう。求職者との接点を増やすことで、企業の魅力をしっかりと伝えることが可能ですが、手軽さや普及率の高さゆえに、採用担当者がプライベートとの境界線を見誤る可能性も考えられます。そのため、LINEを活用する際は、担当者に正しいリテラシーが備わっていることが重要です。

採用活動におけるLINE活用には、有効性とリスクがあるため、両方を踏まえたうえで慎重に検討する必要があります。


最後になりますが、リソースクリエイションではSNSに特化した採用コンサルティングを行っております。SNS運用代行や求人広告の掲載について、お気軽にご相談ください。

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この度はリソースクリエイションにご興味を持ってくださいまして、誠にありがとうございます。
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