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【参加したくなるインターンシップの内容とは?】事例や最新の傾向も徹底解説!

更新日:2024.10.25

インターンシップは、学生が実際の業務を体験し、自身のスキルや知識を向上させる一方、企業も学生の能力や適性を見極める貴重な機会です。多様な形式やプログラムが用意されており、企業の採用活動において重要な役割を果たしています。例えば、セミナー形式や実務経験を提供する課題解決型プログラムなど、学生の関心を引きつける工夫が求められます。さらに、参加者は将来の職業を視野に入れ、実際の業務にどのように取り組むかを学ぶ絶好のチャンスです。

近年では、オンラインプログラムの普及も進み、地理的な制約を受けずに多くの学生が参加可能になりました。これにより、企業も幅広い地域から優秀な人材を発掘することができます。また、インターンシップを通じて企業文化や働く環境を体感できることで、参加者も自身のキャリア選択に納得感を持てるようになります。このように、インターンシップの内容は学生の将来に直結するだけでなく、企業の人材戦略においても重要な要素となっています。

インターンシップの基本とその重要性

インターンシップは、学生が学びを実践に移す場として重要です。企業も人材を見極める機会を得るため、双方に利益があります。学生は企業での業務を体験することで自己のキャリア形成に必要なスキルや知識を実地で学ぶことができ、将来の職業選択に役立ちます。一方、企業側も学生に自社の企業文化や業務内容を知ってもらうことで、適切な人材を見つけやすくなります。

このように、インターンシップは双方にとって有益な相互理解を促進する点に意義があります。近年の就職市場では、学生と企業の早期接点が重要視されており、それに伴いインターンシップのニーズが急増しています。企業は、多種多様なインターンシッププログラムを提供することで、優秀な学生を捕まえる機会を増やすことができるため、実施には戦略的な計画と考慮が必要です。

インターンシップの効果的な実施には、多方面からの工夫が求められます。例えば、学生の関心や学びを深める内容を取り入れ、実践的な経験を提供するプログラムを作成することや、定期的なフィードバックを行うことで双方の成長を促進することが求められます。これにより企業は長期的に優秀な人材を確保しやすくなるでしょう。

インターンシップとは?

インターンシップは、学生が企業や団体で実務を体験する制度です。これにより、学生は職場環境を味わい、具体的な業務理解を深めることが可能となります。実習や研修プログラムを通じた業務体験だけでなく、講義やグループワークも取り入れられ、より多角的な学びの場が創出されています。学生にとってこの体験は、将来の職業選択において重要なフィードバックとなり、自身のスキルや適性を理解する助けとなるでしょう。また、社内の雰囲気やカルチャーに触れる機会も提供されます。企業にとっても早期から学生を動機付けでき、選考につながった学生の適性を見極めることができます。総じて、インターンシップは学生と企業双方にとって、採用ミスマッチを防ぐ効果が期待されます。

企業側・学生側、それぞれのメリット

インターンシップは企業側と学生側にそれぞれメリットをもたらします。企業側にとってインターンシップの実施は、新卒採用を成功させるために重要な手段となります。早期に学生の業務への適性を判断できるため、正社員としての採用に向けた貴重なデータを得ることができます。また、企業文化を事前に理解してもらうことにより、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。さらに、インターンシップを通じて職場の雰囲気や実際の業務内容といった「リアルな魅力」を学生に伝えることができ、動機づけや認知度UPにもつながります。

一方、学生側にとっては、実際の業務に触れることで職業理解を深めることができ、進路選択において影響を与えます。具体的には、やりたい仕事に対する具体的なイメージを持つことができ、将来のキャリア設計に役立ちます。特に、社員と同様の働き方をする「長期インターン」は、実践的なスキルを身に付けることができ、早期離職の防止や優秀な学生との接触機会を増やす点で注目されています。

このようにインターンシップは、企業と学生双方の理解を深める場として、今後ますます重要な役割を果たすと考えられます。そのため、ますます多くの企業がインターンシップを導入しており、その効果を最大限に引き出すために工夫を凝らしています。

新卒採用におけるインターンシップの需要増加とその背景

近年、新卒採用においてインターンシップの需要が増加しています。特に9月以降は、学生が実践的な経験を求めて積極的に参加する時期となります。株式会社ディスコの調査によると、7割以上の企業がインターンシップを実施しており、9割以上の学生がインターンシップに参加しています。また、単日のプログラムであれば複数社のインターンシップに参加する学生も多く、平均参加社数は5.8社となっています。

主な要因の一つは、就職活動の早期化です。企業の採用方針も変化し、インターンシップは学生と接触する重要な手段となっています。早い段階での企業理解や業務体験が、学生にとっての選考時に大きなアドバンテージになるため、参加動機が高まる傾向にあります。また、特定の業界に対する興味を持つ学生が増え、直接的な業務体験を通じてその理解を深める意欲が伺えます。

しかし、業務体験が組み込まれないインターンシップが実施されることが課題として挙げられています。この問題に対応するため、政府は2025年卒よりインターンシップのあり方を大きく見直しています。これにより、インターンシップには業務体験を組み込むことが必要です。この改変に伴い、産学協議会が合意した次の要件を満たす必要があります。

1. 就業体験要件
2. 指導要件
3. 実施期間要件
4. 実施時期要件
5. 情報開示要件

これらの要件を満たした場合、インターンシップを通じて得た「学生情報の活用」や「採用日程の弾力化」が認められています。このような背景の下、企業は魅力的なインターンシッププログラムを設計し、学生にアピールする努力が求められます。
【参考】インターンシップの最新動向(インターンシップに関する特別調査・就職意識調査)
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/

インターンシップの種類と特徴

インターンシップにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。企業が求めるニーズや学生のインターンシップへの期待に応じて、さまざまなプログラムが設計されています。特徴的なものとして、短期インターンシップと長期インターンシップが挙げられます。短期インターンシップは一般的に1日から数週間の間に実施され、仕事の体験が短期間で行われるため、学生にとっては気軽に参加しやすいという特徴があります。一方、長期インターンシップは数ヶ月以上にわたるプログラムで、実際の業務に深く関与できる機会が多くなります。また、企業にとっては、多様な学生と接点を持ち、各学生に対する理解を深めることが可能です。インターンシップと一口にいっても、実施時期や期間などによってさまざまな種類に分けられます。自社にとって最適なインターンシップを開催するため、まずはそれぞれの特徴やメリット・デメリットを理解することが重要です。

短期インターンシップと長期インターンシップの違い

インターンシップは実施期間によって短期インターンシップと長期インターンシップに分類され、それぞれ異なるメリットと特徴があります。短期インターンシップは、通常1日から数週間の期間で行われ、特に8月など学生の長期休暇に合わせて実施されることが多いです。この形式の特徴は、参加するハードルが低く、多様な企業を経験できる点です。特に短期間で複数の企業を比較しやすいというメリットがあります。ただし、短期間での体験になるため、業務の深い理解に繋がりにくい一面もあります。
一方、長期インターンシップは、数ヶ月から数年にわたって実施されます。この形式では、参加者が実際の業務を継続的に行うため、企業の文化や業務全体を深く学び、具体的なスキルや知識を習得することが可能です。さらに、継続的な経験を積むことで自己成長が促進され、企業にとっても将来的な人材育成の観点で大きなメリットがあります。結果として、学生はより具体的なスキルや知識を習得でき、企業にとっても人材育成の観点が大きく影響します。
それぞれのインターンシップは、自社の目的にあわせて選択することが重要です。

短期インターンシップのメリット・デメリット
短期インターンシップは、その特性から多くのメリットがあります。まず、通常1日から2週間程度で実施されるため、学生にとってスケジュールに組み込みやすい点が挙げられます。例えば、8月の長期休暇に合わせて実施されるインターンシップが多く、多くの学生が参加しやすい状況が整っています。また、短期間で企業の魅力を伝えることができ、学生の時間的コストも少ないため、複数企業のインターンシップに参加することも容易になります。これにより、企業側も多くの学生にアプローチできるというメリットがあります。

しかし、一方で短期インターンシップのデメリットも存在します。短い時間の中での業務体験は、企業の深い理解や文化に触れる機会が少ないため、選考に繋がるメリットが薄くなりがちです。このため、具体的な業務を体験させる時間が限られてしまうことがあります。短期インターンシップを開催する際は、内容と目的をしっかりと明確にすることが重要です。また企業が望んでいる人材と参加学生のマッチングが難しくなる場合も少なくありません。

長期インターンシップのメリット・デメリット
長期インターンシップには、短期インターンシップに比べて多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。長期インターンシップは、数ヶ月から数年にわたり、学生が企業の一員として実務に携わる機会を提供します。1ヶ月以上の期間を設定することが一般的で、これは企業文化や具体的な業務内容を実際に経験する貴重な機会となります。
この形式の利点として、実際の業務を経験する中で、学生が企業文化や業務の幅を深く理解できる点が挙げられます。また、企業側も長期的に学生と関わることで、学生のスキルや適性を見極めやすくなり、選考基準を明確にしやすくなります。さらに、学生との結びつきが強くなるため、採用率が高まりやすいというメリットも期待できます。

しかし、その一方で学生には継続的な対面が求められ、多くの時間投資が必要です。すなわち、時間と労力を多くかけなければならないことが、参加のハードルを高める要因ともなり得ます。学生にとっては学業との両立が難しい場合もあり、時間的な制約が大きな課題となります。また、企業側も教育や指導に時間とリソースを費やす必要があり、適切な指導体制と計画的なプログラムの準備が欠かせません。

オンラインとオフラインの違い

オンラインインターンシップが急速に普及する中で、オフラインインターンシップとの違いが際立っています。オンライン形式では、リモートでの業務遂行が中心となり、コロナ禍以降、参加しやすい形式として注目を集めています。地理的制約が少なく、多様な地域の学生に参加の機会を提供できるのが大きな特徴です。また、企業側も柔軟なプログラムを設計しやすくなり、多くの学生に向けてプログラムを展開可能です。さらに、手間やコストを低減でき、学生からの質問が生まれやすい点もメリットに挙げられます。

対してオフラインでは、現場での直接の指導や体験が重要視され、チームワークや職場環境の理解が深まる利点があります。オフライン形式では、社内の雰囲気や社風を伝えやすく、学生の人柄を把握しやすいのが特徴です。しかし、参加者の移動やスケジュール調整が必要になる点ではデメリットも存在します。

企業は自社のインターンシップを実施する目的とそれを達成するための手段として、オンラインインターンシップ・対面インターンシップどちらが自社には適切かを判断する必要があります。学生となるべく数多く接触したい企業はオンラインインターンシップを選択し、現場を見てもらい、雰囲気を感じ取ってもらうことを重視する企業は対面インターンシップを選ぶと良いでしょう。

オンラインインターンシップの適切な所要時間
オンラインインターンシップの適切な所要時間については、参加者の負担を軽減しながら効果的な学びを提供することが求められます。一般的には、3時間~4時間程度のプログラムが理想とされています。この時間内であれば、集中して業務を体験しつつ、価値のあるフィードバックを受けることが可能です。

ディスコのキャリタス就活2023学生モニター調査によると、2時間以上画面を見ているとつらいため、休憩を2回ほど挟むことで、4時間くらいの負荷なら耐えられるとの意見があります。また、大学院が忙しい学生にとって、半日で終わるプログラムは非常に魅力的です。昼から夕方までの4~5時間は集中力が保たれ、都合もつきやすい時間帯との意見もあります。一方で、短時間のプログラムは説明会や座談会のようになり、インターンシップの意義が薄れてしまうとの声もあります。これらの意見を踏まえ、企業は所要時間を適切に設定することが重要です。新しい働き方が浸透する中で、オンラインインターンシップの充実が求められる時代が到来しています。

【参考】インターンシップ内容の決め方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/

インターンシッププログラムの具体例

インターンシッププログラムは多様なスタイルで実施されており、それぞれのプログラムには独自の特徴があります。企業は、参加学生に対して効果的な学びを提供するために、説明会やワークショップを考慮しながらプログラムを設計します。具体的な内容は、業界や企業のニーズに応じて異なり、参加者が実際の業務にどのように関与するかに焦点が当てられています。例えば、事例研究やフィールドワークを取り入れることで、学生は実務に即した体験が得られます。このように、インターンシッププログラムは学生にとって魅力的であり、企業にとっても効果的な採用活動の一環として重要な役割を果たしています。

インターンシップの企画例を紹介します。「1day仕事体験」「短期」「長期」「オンライン」の順に具体的な内容を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

1day仕事体験の構成

1day仕事体験は、短時間で企業の理解を深めることを目的としたプログラムです。このプログラムはセミナー形式を取り、限られた時間内で効率的に仕事体験を含む内容となっています。参加者には事前に準備された資料や企業についての情報が提供され、プログラムは企業の概要説明から開始されます。その後、企業説明会や座談会、職場見学または工場見学、簡単なワークショップといった多様なセッションが組み込まれています。各セッションを通じて、参加者は企業文化や実際の業務をより深く理解することができます。この形式の最大のメリットは、短期間で多岐にわたる業務や企業の一面を体験できる点であり、懇親会などを通じて社員との交流が図れる機会も多く設けられています。

1day仕事体験は、特に初めて企業と接する学生にとって、具体的な業務の流れや職場の雰囲気を実感できる絶好の機会となります。そのため、効率的かつ効果的なプログラム内容が求められます。

短期インターンシップのプログラム

短期インターンシップのプログラムは、数日から数週間程度で実施されることが一般的です。参加者は特定の業務に焦点を当て、実施中は業務の一部に従事します。例えば、企業が直面している課題に対する解決策を考えるグループワークが取り入れられることもあります。この場合、学生はできるだけ早く実践的なスキルを習得するための支援を受けることが期待されます。2日以上のプログラムなら、実際の業務体験に加えて社員と交流する時間も確保できます。プログラム内容として多く選ばれるのは「新規事業立案」など、4〜5人のグループで課題に取り組み、プレゼンテーションまで行う形式が人気です。実際の業務を経験することで、企業の一員としての意識を高め、自分の強みや課題を客観的に理解する機会が増えます。

またインターンシップのルール改正により、採用直結型インターンシップとする場合は5日以上のプログラムにする必要があります。実施期間以外にもさまざまな要件があるため、必ず規定を確認したうえでプログラムを練りましょう。採用直結型インターンシップでは、取得情報を採用に活かすことを公表したうえで募集し、実施期間は5日以上、専門的な内容を含む場合は2週間以上とされます。実施期間の半分以上は就業体験に当て、学生の長期休暇期間に実施することが推奨されます。また、社員と同じ働き方になる場合は有給とし、終了後は社員から学生にフィードバックを行うことが求められます。

短期間の中に多くの経験を詰め込むため、効率的な学びが促進される点も特徴となります。

長期インターンシップのプログラム

長期インターンシップのプログラムは、通常2週間以上の期間で構成され、参加学生が企業での実務を主体的に担当し、職場の一員としての役割を持つことが重視されます。この形式では、学生が企業の実務を通じてスキルを深めたり、業務の流れを理解する機会が提供されます。例えば、プロジェクトに参加し、具体的な成果を求められることもあります。これにより、学生にとって将来のキャリアに向けた貴重な経験となります。

さらに、定期的な振り返りやフィードバックが行われ、学生が単なるアルバイトとならないよう工夫されています。新入社員よりも手厚いフォローが必要となるため、学生を受け入れる現場と相談しながら、業務範囲と実施期間を適切に設定することが推奨されます。これにより、学生は企業での実務経験を深め、企業側も学生の適性や新しい視点を取り入れることが可能となり、双方にとって有益なプログラムとなります。

オンラインインターンシップのプログラム

オンラインインターンシップは、リモートでの業務体験が進化した形態で、多くの企業に導入されています。参加者は、物理的な移動が不要なため、地理的な制約なく幅広い応募者を受け入れることが可能です。具体的な例として、オンラインで実施されるプロジェクトやチームディスカッションがあり、各参加者は自身の役割を持って貢献します。プログラム内では、ビデオ会議ツールを用いたコミュニケーションや、専用のプラットフォームでの業務遂行が行われます。

オンラインインターンシップの利点は、自宅から参加できるため、学生にとってより気軽に業務を体験できる点です。キャリア支援を目的とした講義やワークショップも組み込まれることが多く、幅広いスキルを身につける機会を提供しているのが特徴です。実際に参加した学生からは「オンラインなので参加のハードルが低くよかった」との声も挙がっています。

効果的なインターンシッププログラムの設計方法

効果的なインターンシッププログラムを設計するためには、おすすめの方法を取り入れることが重要です。まず、プログラムの目的を明確にすることで、企業の求める人材像を具体化し、その実現に向けた活動を展開します。参加者の期待やニーズに応じてカスタマイズされたプログラムは、より高い参加率や満足度を得られる傾向があります。また、視覚的にわかりやすい資料を用意し、説明することが参加者の理解を深め、興味を引く手助けとなります。最終的に、プログラムの成果が企業の採用活動や人材育成に直接的に寄与するように、設計段階から戦略的に考えることが求められるのです。ここからは具体的に、インターンシッププログラムの作成手順について解説していきます。

ターゲットの明確化

インターンシッププログラムにおいてターゲットの明確化は非常に重要です。どのような学生を採用したいのかを最初に明確にし、求めるスキルや学生の思考・傾向を分析。そこから、プログラムの内容やキャリア教育の方向性を定める際に役立つ情報を取得し、具体的なインターン内容を考えていきます。ターゲットの明確化を行う際には、共通の接点も想定し、具体的なインターン企画を考案することが不可欠です。また、「体育会系」「学歴の高い学生」のような大まかなラベルでセグメントせずに、どのような人物なら活躍できそうか細かく言語化することがポイントです。

ターゲットと企業魅力の接点を探る

ターゲットと企業の魅力との接点を探ることは、インターンシッププログラムの成功に重要な要素です。特に新卒学生に焦点を当てる際には、企業が持つ独自の魅力をしっかりと伝えることが求められます。例えば、企業のビジョンや文化、職場環境など、学生が参加する際に感じる企業の親しみやすさを明示することで信頼感を築くことが可能です。また、企業に適した人材を見つけるためにも、ターゲットとなる学生が求める条件や期待についての調査を行うと良いでしょう。これにより、相互に利益をもたらす関係を構築することができます。

次に、明確にしたターゲットの学生に対して、自社のどんな点が魅力に感じてもらえるかを考えます。企業の魅力は大きく8つのカテゴリーに分類できます。
【1】理念・ビジョンへの共感
【2】戦略の将来性
【3】仕事・ミッションの醍醐味
【4】事業・商品の特徴と競争優位性
【5】風土の親和性
【6】人材・人間環境の豊かさ
【7】職場環境・勤務場所の利便性
【8】制度・待遇の充実度
これらと照らし合わせながら自社の強みを書き出して、その強みがターゲットにとって受け入れられるものかどうか、1つひとつジャッジしてみてください。

一見、ターゲットに響かないように思えても、伝え方や見せ方を工夫することで印象が変わるケースもあります。さらに、自分にとってはネガティブに感じられる要素でも、ある学生にとってはポジティブにとらえてもらえる要素もあります。良い企画を思いつくコツは、固定観念を捨ててターゲットの目線に立って考えることです。

4つの柱を軸としたフレームワークの構築

インターンシッププログラムを効果的に設計するためには、4つの柱を基にしたフレームワークを構築することが有効です。このフレームワークには「形式」「プログラム」「期間」「時期」の4つの柱が含まれ、それぞれの柱がプログラムの内容や参加者の特性に応じた多様なアプローチを提供します。例えば、実務経験、チームワーク、業務理解、スキル習得などの側面を取り入れることで、参加者はより広い視点から学ぶことができます。

インターンシップを設計する際には、「自社で実行可能かどうか」という視点が重要です。高度でユニークなプログラムを考えたくなるものですが、実現可能性を考慮しなければ元も子もありません。費用と人手に制約がある企業では、予算を管理する上司や部署から新たな費用がかかることに対する懸念も考えられます。特にインターンシップを初めて開催する年度には、現実的に可能な範囲を見極めることが重要です。

またインターンシップの第1回目を数名の規模からでも実行し、経験を積むことが大切です。これにより、フレームワークの整合性が高まり、目標に対して一貫した方向性を持って進むことが可能となります。その結果、参加者の活動が充実し、企業にとっても有意義な人材育成の場を提供できるでしょう。

インターンシップを成功へ導くポイント

インターンシップを成功に導くためには、プログラム内でのフィードバックを重視することが大切です。参加者の感想や意見を取り入れることで、プログラムの質を向上させることができます。定期的にフィードバックを収集し、その結果を基に改善策を検討することで、より魅力的なインターンシップを提供できるようになります。また参加者が積極的に意見を述べられる環境を整えることも重要です。これにより、学生自身の成長を支援し、企業とのリレーションを深めることができます。またインターンシップの設計段階から明確な目標を設定し、その達成度を評価する仕組みを整えることも成功の鍵となります。

参加学生の満足度を最優先する

インターンシップにおいて、参加学生の満足度を最優先することは非常に重要です。楽しい体験を提供することで、学生が企業に対してポジティブな印象を持つようになるからです。プログラムが楽しいと感じれば、参加者は学びに対しても前向きになり、積極的に活動することが期待できます。具体的には、インターンシップ中にプロジェクトベースの学びやチームビルディングの要素を取り入れることで、参加者同士の交流を深めつつ、実践的なスキルを磨くことができます。

株式会社ディスコの調査によると、「社員と交流できる機会があること」と「インターンシップを通して成長が実感できること」が学生の満足度を高める要因となっています。企業説明だけの一方的なコミュニケーションとならないよう注意することも重要です。企業としても、楽しい環境が創出されることで、志望者の増加や離職率の低下といった効果が見込まれます。

【参考】インターンシップを成功させる5つのポイント
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/internship_contents/

参加日程を選べるよう、複数回開催する

参加日程を自由に選べるように複数回のインターンシップを開催することは、学生の参加率を向上させる有効な方法です。今では多くの企業がインターンシップを実施しており、学生はスケジュール調整に悩んでいます。「興味はあるけれど、他のインターンと日程が重なってしまう」という理由で辞退されてしまっては、大きな機会損失となります。そのため、短期インターンの場合は、学生が自分の都合に合わせて参加日程を選べるように複数回開催するのがオススメです。

この方法により、それぞれの学生が都合の良い時期に参加でき、プログラムへの参加ハードルを下げることができます。特に、夏や冬休みなど学生の長期休暇を活用することで、柔軟なスケジュールを提案することが可能です。また、複数回開催することで、同じプログラムに参加できなかった学生が再度挑戦するチャンスも得られるため、より多くの学生に機会を提供し、企業への興味を引く要因となります。学生の志望度がそれほど高くない場合でも、参加しやすい環境が整うことで、新たな才能を発掘する可能性が高まります。

グループワークは個人の能力ではなく、過程を評価

グループワークを通じたインターンシップは、個人の能力だけでなく、プロセスの評価が重要です。特にその過程に注目し、一人ひとりの特性や適性を見極めることが大切です。参加者がどのように協力し合ったか、問題解決に向けてどのようなアプローチを取ったかを評価基準とすることが求められます。決して最後のプレゼンテーションだけで評価することのないように心がける必要があります。

これにより、参加者は互いの強みを補い合いながら学ぶことができ、結果的にチームとしての成果を上げることが期待できます。過程を大切にすることで、参加者は自信を持って意見を述べやすくなり、学びの深化が促進されます。また、企業側も学生の協調性やリーダーシップを見極めることができるため、将来的な採用活動に生かせる貴重な情報を得られます。さらに、学生の満足度を高めるためには「社員との交流」がカギとなります。グループワークの様子をただ見守るのではなく、適宜アドバイスやヒントを与えることで、学生の成長をサポートしましょう。

フィードバックでは、成果物に対してだけでなく、一人ひとりの良かった点(アイディアやチームでの役割など)にも言及すると、満足度を一層高められます。このような過程を大切にした評価方法は、参加者にとっても企業にとっても多くのメリットをもたらします。

業界ごとのインターンシッププログラムの実例

業界ごとに異なるインターンシッププログラムの実例が多数存在します。特に、最新の技術や業界トレンドを取り入れた実践的な内容が学生に興味を持たせる要因となります。例えば、IT業界では最先端技術を用いたプロジェクトを通じて実務経験を積むことができ、製造業では生産ラインの改善プロジェクトに学生が参画する機会があります。金融業界では、市場分析や投資戦略のシミュレーションを通じて、実際の業務を疑似体験できます。さらに、広告業界のプログラムでは、キャンペーンの企画やマーケティング戦略の立案を行い、クリエイティブな思考力を養います。

他にも、医療業界では病院内での業務体験を通じて患者対応や医療機器の操作を学ぶことができ、不動産業界では物件の評価やマーケットの分析を実際に行います。また、観光業界のプログラムでは、観光地のプロモーション企画を考案し、イベントを運営する過程を体験することができます。全く異なる業種がどのようにインターンシッププログラムを設計しているかを知ることで、企業自身のプログラム改良のヒントを得ることができるでしょう。業界特有の課題に取り組むプログラムは、学生にとって非常に有益な学びの場となることが多いです。

IT企業の実例
IT企業のインターンシッププログラムは、今非常に注目されています。多くのIT企業では、実践的なスキルを習得できるプロジェクトベースの経験を提供しています。具体的なプログラムの一例として、プログラミングコンテストとアプリ開発体験があります。

《例1》1Dayインターンシップ「プログラミングコンテスト」
まずオリエンテーションが行われ、会社についての説明があります。その後、プログラミング環境の説明が行われ、実際にプログラムを作成します。参加者は資料を作成し、作成したプログラムの発表を行います。最後には審査と表彰があり、懇親会を通じてネットワーキングの機会も提供されます。

《例2》2Daysインターンシップ「アプリ開発体験」
まず業界についてや開発の流れ、職場見学と社員交流を含むオリエンテーションが行われます。その後、参加者は実際にアプリ開発に挑戦し、実践的な経験を積みます。最後には役員との座談会と懇親会が行われ、深い理解とネットワーキングの機会が提供されます。
参加者は最新の技術を学ぶ機会を得られるため、業界への関心が高まりやすく、さらに実務に直結したスキルを身につけられることで将来のキャリアに貢献します。

メーカーの実例
メーカーでは、製品開発や生産工程に関するインターンシッププログラムが人気を集めています。実際の工場見学や製品開発に関与することで、学生は理論だけでなく実践経験を積むことができます。

《例1》1dayインターンシップ「工場見学&研究開発」
オリエンテーションで会社・業務の説明を受けた後、製造現場の見学を通じて実際に製品がつくられる過程を観察します。また、製品のパフォーマンステストの現場に立ち会い、専門器具の取り扱いを体験する機会も提供されます。これにより、学生は品質管理や生産プロセスの理解を深めることができ、業務の全体像を把握する助けとなります。

《例2》1dayインターンシップ「新商品の企画」
オリエンテーションで会社・事業の説明を受け、先輩社員から開発事例の紹介を受けた後、グループワークで既存商品の新フレーバーを企画し、最終的には社員に対してプレゼンを行いフィードバックを受けます。このようなプログラムでは、参加者がメーカーの文化や価値観を体感し、将来の志望業界を明確にする要因ともなります。

商社の実例
商社でのインターンシップは、ビジネスの全体を理解できる絶好の機会です。貿易や外国企業との関わりを体験することを通じて、グローバルな視野を広げることが可能です。

《例1》1dayのインターンシップ「社員インタビュー&グループワーク」
会社や仕事についてのオリエンテーションの後、グループで課題に取り組む機会が与えられます。さらに、社内の社員たちに自由にインタビューし、その内容をもとに課題解決のプランをプレゼンテーションします。社員からのフィードバックを受けることで、実践的なビジネススキルを磨くことができます。

《例2》5Daysのインターンシップ「営業職の仕事を体験」
オリエンテーションでは業界や自社の概要、事業展開、営業戦略についての説明があり、ビジネスマナーの研修も実施されます。その後、実際の商談に同行し、商社の具体的な業務内容や社会における役割について学びます。学んだ成果はプレゼンテーションで発表され、社員からフィードバックを受けることで、さらなる成長が期待されます。
このように、商社でのインターンシップは多様な業務を体験し、ビジネススキルや交渉力を磨く絶好の機会を学生に提供します。国際的なビジネスの理解を深める貴重な経験となります。

インターンシップから本選考へつなげるためのフォローアップ

インターンシップの成果を本選考へつなげるためには、参加者へのフォローアップが欠かせません。フォローアップによって学生は企業へ対する信頼感を深め、企業側も学生に対する関心を持ち続けることができます。このような相互関係を良好に保つことで、インターンシップ参加者が本選考に応募しやすくなる状況を作り出すことが可能になります。

キャリタス就活 学生モニター2025 調査結果(2024 年 6 月発行)によると、インターンシップに参加した学生の大部分が本選考に応募し、多くが内定を獲得していることがわかります。具体的には、87.6%が本選考に応募し、そのうち75.5%が内定を獲得しています。また、2025年卒業生は平均12.1社のインターンシップに参加し、6.2社に本選考応募し、2.3社から内定を獲得しています。一方、2024年卒業生は平均11.5社のインターンに参加し、5.9社に本選考応募し、2.1社から内定を得ており、全体的に2025年卒業生の方が応募・内定社数が多い傾向にあります。

【参考】キャリタス就活 学生モニター2025 調査結果(2024 年 6 月発行)
https://www.career-tasu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/202406_gakuseichosa_kakuho.pdf

定期的な接触によるフォロー

内々定を目指す活動において、定期的な接触が重要な役割を果たします。特に、インターンシップに参加した学生とのコミュニケーションを継続的に行うことで、企業の存在感を維持することができます。例えば、オンラインでの面談やメールでの連絡を活用することが効果的です。このような接触を通じて、内々定に関する意図や企業文化の理解が深まり、相手の企業に対する興味を高めることが期待できます。

インターンを実施した後のフォローが、採用成功の可否を握っていると言っても過言ではありません。そのため、以下のような方法で学生と定期的に接触することがおススメです。

・インターンシップ参加者限定の先輩社員座談会
・インターンシップ参加者限定のさらに深堀りしたインターンシップ実施
・長期インターン(アルバイト)への参加
・社内イベントへの参加(飲み会やキックオフなど)

また、インターンシップ参加者限定の早期選考を実施している企業も多数存在します。可能であれば、インターンシップ中に本選考のスケジュールや、参加してくれた学生限定の特典として、特別選考の案内や選考課題を一足先に提供するなどのオプションをつけると、本選考に進む価値があると学生に感じてもらえるでしょう。

定期的な情報発信

内々定に関連する情報を定期的に発信することは、企業の積極的な姿勢を示す良い方法です。例えば、メルマガ配信を通じて、時期と対象学生(ターゲット)に合わせた内容を送ると効果的です。メルマガでは、自社の最新プロジェクトや採用活動に関する詳細情報を提供するだけでなく、就職活動に役立つアドバイスを含めると良いでしょう。また、動画配信もおすすめです。動画では、先輩社員の仕事の流れや社風を伝えるとともに、ランチタイムなどの日常の様子を紹介することで、企業の魅力を伝えることができます。

またSNSを活用して、TwitterやInstagramのアカウントをフォローしてもらうことで、さらなる情報発信の機会を増やすことも可能です。これにより、インターンシップ参加者とのつながりを強化し、企業の魅力をアピールするとともに、参加者の内々定への不安を軽減させることが期待されます。

弊社のインターン事例もご紹介

人材ソリューション事業、SNS事業を展開する当社では、営業職・SNS運用・事務・広報・人事など多岐に渡る職種での募集を行い、インターンシップも実施しています。

《1日の流れ》
▼会社・事業についての説明
▼仕事内容についての説明
▼業務体験
▼先輩社員との交流(質問タイム)
▼振り返り

座学と実践を織り交ぜ、より仕事のイメージを湧きやすくするような構成でインターンシップを行っています。
またランチも一緒に行くなど、"社員の雰囲気"を肌で感じられるような工夫をしています。

まとめ

インターンシップは、学生にとって実務経験を積む貴重な機会であり、企業にとっても将来の人材を見極める重要なプロセスです。プログラムの設計段階から、参加者が感じる満足度やフィードバックの重要性に注目することで、より良いインターンシップを実現できるでしょう。

インターンシップは双方にとっての成長の場とし、その重要性を再認識することが必要です。そして、インターンシッププログラムの内容は、自社の魅力と採用課題を明確にしたうえで計画することが重要です。学生の企業理解と動機づけにつながるようなコンテンツを企画し、今回紹介した事例を参考に、効果的なインターンシップを実現しましょう。

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