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SNS戦略

Z世代新卒はSNSで獲得!|26卒・27卒の採用マーケティングに活かそう

更新日:2025.09.01

SNS採用は、Z世代の新卒学生に効果的にアプローチするために不可欠な戦略であり、26卒・27卒の採用マーケティングにおいてもその重要性は増しています。多岐にわたるSNSプラットフォームを戦略的に活用することで、企業の魅力を最大限に伝え、学生の興味を引きつけ、応募へと繋げることが可能です。本記事では、SNSが就職活動に与える影響や各プラットフォームの特性、活用方法、そして成功事例を詳しくご紹介します。

Z世代は就活にもSNSを使う

幼少期からデジタル環境に慣れ親しんでいるZ世代は、就職活動においてもSNSを重要な情報源として活用しています。企業の情報収集には公式サイトだけではなく、SNSから企業のリアルな情報を求めているのが特徴です。この傾向を理解し、企業はSNSを活用した採用戦略を構築する必要があります。SNSでの情報発信は、Z世代の就職活動における企業選択に大きな影響を与えるため、その動向を把握することが採用成功の鍵となります。

実際の利用状況

Z世代の就活生は、就職活動においてSNSを積極的に活用しており、ある調査では約6割がSNSを利用していると回答しています。これは、SNSがZ世代にとって重要な情報収集源となっていることを示しています。一方で、企業の採用担当者側でSNSを活用している割合は約2割に留まっており、学生側の利用状況と比較するとまだ十分に活用されていないのが現状です。企業はZ世代の就活におけるSNS利用状況を理解し、採用活動に活かすことで、効果的なアプローチが可能になります。

「就活垢」での交流も

Z世代の就活生は、就職活動における情報収集や交流において「就活垢」と呼ばれる専用アカウントを積極的に活用しています。特にX(旧Twitter)では、匿名性を活かした情報交換が活発に行われており、企業の公式情報だけでは得られないリアルな声や、企業への口コミ、選考に関する具体的なアドバイスなどが共有されています。これにより、学生は企業アカウントからの情報だけでなく、他の就活生の経験や意見も参考にしながら、多角的な視点で情報収集を進めることが可能です。

さらに、就活垢を通じて、同じ業界や企業を目指す就活生同士で悩みや不安を共有し、励まし合うなど、精神的なサポートの場としても機能しています。こうした就活生間の交流は、情報交換の効率化だけでなく、就職活動全体のモチベーション維持にも繋がっていると言えるでしょう。

就活人気の高いSNS

就職活動において、Z世代の就活生に人気の高いSNSは多岐にわたります。X(旧Twitter)は匿名性から情報交換の場として活発に利用され、Instagramは写真や動画で企業の雰囲気や社員の様子を知るために活用されています。

さらに、TikTokやYouTubeは企業の日常や働き方を短い動画で発信できるため、視覚的に企業の魅力を伝えるツールとして注目されています。これらのSNSは、それぞれ異なる特性を持つため、企業の採用担当者はターゲットとする学生層や伝えたい情報に応じて使い分けることが重要です。

SNSで収集する情報

SNSは、Z世代の就職活動において、企業選択に大きな影響を与える重要な情報源です。企業は、SNSを通じて自社の魅力や文化を積極的に発信し、学生が求める情報を的確に提供する必要があります。特に、リアルな職場環境や社員の雰囲気を伝えるコンテンツは、学生の企業への興味や入社意向を高める上で非常に効果的です。

会社環境や雰囲気がメイン

Z世代の就活生は、就職活動において、企業の公式サイトや就職情報サイトだけではなく、SNSを通じてリアルな企業の姿や働く人の雰囲気を知りたいと強く望んでいます。口コミサイトも情報収集や情報の妥当性を判断する上で活用されており、企業の採用活動において不可欠なツールとなりつつあります。

また、彼らは効率的に情報収集を行う「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向があり、短い動画や視覚的に整理された画像コンテンツを好んで利用しています。

選考・入社意向への影響大

Z世代の就活生は、企業が発信する情報だけでなく、SNS上のリアルな声や口コミも重視しています。そのため、SNSでの企業の情報発信は、選考応募や入社意思に大きな影響を与えます。企業は、SNSを活用し、採用活動に関する情報だけでなく、社内の雰囲気や社員の働き方を伝えることで、学生の入社意向を高めることが可能です。

学生が企業に求めるもの

Z世代の就活生が企業のSNSに求める情報としては、「会社・社員の雰囲気」が最も多く、次いで「採用活動情報」などの最新情報が挙げられています。その他にも、1日の仕事の流れ、社内の人間関係、福利厚生など、入社後の働くイメージを具体的に掴めるリアルな情報へのニーズが高い傾向があります。学生は企業の日常やそこで働く人々の姿を知ることで、自分に合う企業かどうかを見極めようとしています。 

SNS採用のメリット・デメリット

SNS採用は、企業にとって多くのメリットをもたらしますが、同時に注意すべきデメリットも存在します。メリットとしては、採用コストの削減、採用ターゲット層へのリーチ拡大、企業のブランディング強化などが挙げられます。一方で、運用負担の増加、情報の正確性確保、炎上リスクといったデメリットも無視できません。企業はこれらのメリットとデメリットを十分に理解し、適切な対策を講じることで、SNS採用を効果的に活用できます。

SNS採用のメリット

SNS採用には、企業にとって多岐にわたるメリットがあります。主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。

リーチ層の拡大
SNSは幅広いユーザー層に利用されており、特にZ世代の就活生へのリーチが容易になります。従来の採用媒体では接触できなかった潜在層にもアプローチできるため、採用ターゲット層を広げることが可能です。

採用コストの削減
従来の求人広告掲載や採用イベントへの出展に比べて、SNSを活用した情報発信は費用を抑えられる傾向があります。特に無料で利用できるSNSツールも多く、効率的な採用活動が期待できます。実際に、ある調査では、採用におけるSNSの利用は他の媒体と比較してコストが低いとされています。

自社のブランディング強化
SNSでは、企業の文化、従業員の雰囲気、働きがいなどを写真や動画で視覚的に伝えることができます。これにより、企業の良いイメージを構築し、求職者にとって魅力的な企業としてブランディングを進めることが可能です。

リアルな情報の発信
企業はSNSを通じて、日々の業務風景や社員インタビューなど、公式採用サイトだけでは伝えきれないリアルな情報を発信できます。これにより、求職者は入社後の具体的なイメージを掴みやすくなり、入社後のミスマッチを低減できます。

双方向のコミュニケーション
SNSは企業と求職者との間で直接的なコミュニケーションを可能にします。質問への回答やコメントを通じた交流は、求職者のエンゲージメントを高め、企業への理解を深める効果があります。

これらのメリットを最大限に活かすことで、企業はより多くの優秀な人材を獲得し、持続的な成長を実現できるでしょう。

SNS採用のデメリットと対策

SNS採用には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることが重要です。

運用負担と工数の増加
SNS採用は、無料で始められる手軽さがある反面、効果的な運用には継続的な工数とリソースが求められます。定期的に質の高いコンテンツを企画・制作し、投稿し続ける必要があります。更新頻度が低いと、情報が他の投稿に埋もれてしまい、求職者の目に触れる機会が減少してしまうからです。特に中小企業では、専門の担当者を配置することが難しい場合もあり、継続的な運用が課題となることがあります。

対策としては、運用フローを明確にし、SNS担当者を決めて更新頻度やスケジュール、運用マニュアルを作成することが有効です。また、外部の運用代行サービスを利用することも一つの方法です。

即効性は期待できない
SNSは情報発信してすぐに効果が出るわけではありません。長期的に発信を続けることで、徐々にフォロワーが増え、情報が拡散されていきます。そのため、短期的な採用効果を期待するのではなく、中長期的な視点での運用が求められます。

炎上リスク
SNSは拡散力が高いため、不適切な投稿や発言が炎上し、企業イメージを損なうリスクがあります。特に、コンプライアンス違反やハラスメントに関する内容、個人の感覚だけで発信された投稿などは、批判を集めやすい傾向にあります。

対策としては、以下の点が挙げられます。

■公式SNSアカウントの運用ルールと教育体制の整備:投稿内容や対象、担当者を明確にし、担当者が変わっても運用が継続できるようマニュアルを作成することが重要です。また、従業員向けのSNS利用研修を実施し、炎上リスクへの理解を深めることも効果的です。

■投稿のダブルチェック:投稿は単独で行わず、社内で必ず複数人が内容をチェックし、客観的な判断を行うことで炎上リスクを低減できます。

■情報の正確性の確保:実態と異なる労働条件を掲載するなど、不正確な情報を発信することは職業安定法違反や企業イメージの低下につながるため、情報発信前の法務チェック体制を整え、発信内容を定期的に見直す必要があります。

■応募者のSNSチェック:採用時に応募者のSNSアカウントをチェックし、過去に炎上につながるような行動を起こしていないか確認することも炎上リスクの低減に繋がります。

これらのデメリットと対策を理解し、慎重かつ計画的にSNS採用を進めることで、企業はリスクを最小限に抑えながら効果的な採用活動を展開できます。

SNS採用におすすめのプラットフォームと活用方法

SNS採用を成功させるためには、各プラットフォームの特性を理解し、自社の採用戦略に合った活用方法を見つけることが重要です。主要なSNSプラットフォームの特徴と、それぞれにおすすめの活用方法を詳しくご紹介します。

Instagram

Instagramは画像や動画をメインとしたSNSで、視覚的に企業の雰囲気や魅力を伝えるのに非常に効果的です。特にZ世代の学生は「インスタ映え」という言葉に代表されるように、ビジュアルを重視する傾向があるため、Instagramでの採用活動は注目を集めやすいといえます。

具体的には、オフィス内の様子や社員の働きぶり、社内イベントなど、企業の日常を写真や短い動画で発信することで、学生は働くイメージを具体的に掴みやすくなります。また、ストーリーズやリールを活用して、社員による企業紹介やQ&Aセッションなどを実施すれば、より親近感を持ってもらい、学生とのインタラクティブなコミュニケーションを促進できます。企業文化や社員の個性を視覚的にアピールすることで、学生の入社意向を高めることが期待できるでしょう。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)は、短いテキスト投稿を主体とし、リアルタイムな情報発信と高い拡散力が特徴のSNSです。Z世代の就活生は「就活垢」を通じて情報収集や交流を行うなど、積極的に活用しています。企業はXを利用して、企業文化や職場の雰囲気といった魅力をリアルタイムで発信し、学生との距離を縮めることが可能です。

また、求人情報の拡散や、担当者による親近感のある発信は、学生の関心を高め、応募へと繋がる可能性があります。一方で、継続的な運用が求められることや、っ拡散力が高いゆえの炎上リスクがある点には注意が必要です。運用ルールを明確にし、ダブルチェック体制を整えるなど、適切な対策を講じながら活用しましょう。

TikTok

TikTokは短い動画を共有するSNSで、エンターテイメント性が高く、特に若年層に人気のプラットフォームです。この特性を活かし、企業の採用活動では、社員の日常やオフィス風景を面白く、魅力的なショート動画として発信することで、学生の興味を引きつけやすくなります。例えば、社員が業務内容をユーモラスに紹介したり、社内イベントの様子をテンポの良いBGMとともに見せたりすることで、企業の明るい雰囲気や働きがいを視覚的に伝えることが可能です。

また、企業の採用担当者が「中の人」として登場し、採用に関するQ&Aに答える動画も、親近感を持ってもらいやすく、応募へのハードルを下げる効果が期待できます。カジュアルなコンテンツを通じて、企業の魅力をZ世代の感性に響く形でアピールできるのがTikTokの大きな強みです。

YouTube

YouTubeは動画コンテンツを主体とするSNSで、企業の魅力を多角的に伝えるのに適しています。採用活動においては、企業のオフィスツアー、社員インタビュー、仕事の1日の紹介など、視覚的に訴求力の高い動画を作成し、公開することが可能です。これにより、学生は企業のリアルな雰囲気や社員の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

長尺の動画で企業の詳細な情報を伝えられるため、企業文化や価値観を深く理解してもらう機会を創出できます。また、採用イベントの様子をライブ配信したり、過去のイベント動画をアーカイブとして公開したりすることで、より多くの学生に情報を提供し、興味関心を高めることが期待できます。

LINE

LINEは、Z世代の日常に深く浸透しているコミュニケーションツールであり、採用活動においても有効なプラットフォームです。学生との個別メッセージのやり取りや、説明会・イベントの告知、採用に関する質疑応答などを直接行うことで、学生は疑問を解消しやすくなります。

また、リッチメニューを活用して企業情報や採用サイトへのリンクをまとめることで、学生の利便性を高め、スムーズな情報アクセスを促すことが可能です。企業はLINEの特性を理解し、学生との距離を縮めるための採用戦略を構築する必要があります。

SNS活用の成功事例

SNS採用を成功させた企業は多岐にわたり、各社がそれぞれの強みを活かした戦略を展開しています。具体的な成功事例をいくつかご紹介します。

株式会社山善
新卒採用にInstagramを活用し、2023年9月末時点で1,386名のフォロワーを獲得しています。会社情報や採用情報を発信するだけでなく、ストーリーでの質問募集やインスタライブ開催など、双方向のコミュニケーションを図ることで、学生とのエンゲージメントを高めています。

株式会社ニトリ
新卒者向けLINEアカウントを運用し、リッチメニューで採用サイトや他のSNSへのリンクを設置することで利便性を高めています。また、Instagramではリアルな社員情報を発信し、就職活動中の学生にアピールしています。

三井住友海上火災保険株式会社
新卒採用の公式アカウントで、実際に働く社員やオフィス風景に関する情報を発信しています。社員一人ひとりに焦点を当てて業務内容を紹介することで、社風を伝えながら企業理解度を高めることに成功しています。

ソフトバンク株式会社
モバイル通信事業を展開するソフトバンクでは、「ソフトバンク 新卒採用/SoftBank recruit」というアカウントで新卒採用に関する情報を発信しており、15,000人を超えるフォロワーを獲得しています。投稿頻度も高く、社員インタビュー記事や動画、企業ロゴの由来、社会貢献活動の様子など、有益な情報を発信することで企業理解を深めてもらう工夫をしています。

テレビ東京
 X(旧Twitter)の新卒採用アカウントで、インターンシップや説明会の告知を行い、採用活動に関する情報を積極的に発信しています。

これらの事例から分かるように、SNS採用を成功させるためには、ターゲット層の利用が多いプラットフォームを選定し、一方的な情報発信だけでなく、学生との双方向コミュニケーションを促進するコンテンツや企画を取り入れることが重要です。視覚的な訴求やリアルな情報発信を意識し、企業の魅力や文化を多角的に伝えることで、学生の興味を引きつけ、応募へと繋げることができるでしょう。

まとめ

SNS採用は、Z世代の新卒獲得において非常に有効な手段です。各SNSプラットフォームの特性を理解し、企業の魅力や文化を視覚的かつリアルに発信することで、学生の興味を引きつけ、入社意向を高めることが期待できます。SNS運用におけるデメリットを把握し、炎上リスクへの対策や継続的な情報発信を意識することで、より効果的な採用活動を展開できるでしょう。SNSを戦略的に活用し、優秀な人材の確保に繋げてください。

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