さまざまな種類が存在するSNSですが、実際にSNS集客に成功した事例には、どのようなものがあるのでしょうか。以下より、パターン別に3つの成功事例を紹介します。
NTTドコモのX(旧Twitter)活用事例
NTTドコモは、工夫を凝らした投稿内容とアカウント運用によって、SNSを活用した集客で大きな成果を上げています。従来、NTTドコモのX(旧Twitter)アカウントは、その潜在力を十分に引き出せておらず、顧客との距離感が課題とされていました。
この課題を解消するために、同社は以下の戦略を実施:
・4回にわたるフォロー&リポストキャンペーンを展開
・通常投稿では以下のポイントを意識
「世の中のトレンドやモーメントを捉える」
「キャラクターやタレントとのコラボレーション」
「通信障害や災害情報などの重要情報を迅速に発信」
「製品に関連したシナリオ形式のツイートを投稿」
これらの取り組みを継続的に実施した結果、1年間でフォロワー数が20万人増加、リポスト数は約7倍に伸びるという驚異的な成長を達成しました。
参照元:1年間でフォロワー20万人増、リポスト数は約7倍!NTTドコモの公式X急成長の秘訣|MarkeZine
UHA味覚糖のYouTube活用成功事例
UHA味覚糖はYouTubeを活用した施策により、商品の認知度向上と購買促進で大きな成果を収めました。
実施した主な取り組み
・「e-ねりせんべい」チャレンジ(人気YouTuberを起用し、オリジナルレシピ動画を投稿)
・ASMR動画の投稿(ねりせんべいを食べるASMR動画を公開)
・ライブ配信(工場見学や新商品開発の様子をライブ配信)
これらの施策により、UHA味覚糖の公式YouTubeチャンネルは約150万人の登録者を獲得し、動画の再生回数は1本あたり平均100万回を超える成果を記録しました。また、対象商品である「e-ねりせんべい」の売り上げは前年比200%増加し、商品認知度と購買意欲の向上を強く裏付ける結果となりました。
ハーゲンダッツの各種SNS活用事例
ハーゲンダッツは、F1層(20~34歳女性)のテレビ離れに対応するため、SNSマーケティングに注力し、各プラットフォームの特性を活かした戦略で注目を集めました。
[1]Facebook
「真面目モード」での閲覧を想定し、公式情報を中心に発信
[2]Instagram
ビジュアルを重視したおしゃれなコンテンツを提供
[3]LINE
新商品情報やキャンペーンのお知らせを月1~2回配信
[4]Twitter
情報伝達性を活かし、新商品やキャンペーンに関する速報配信を展開
またハーゲンダッツは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)の重要性を理解し、それを活用したマーケティングに注力しています。その中でも、UGCから生まれた「ハーゲンハート」キャンペーンは大きな成功を収めました。
時折ミニカップに現れるハート型のクレーターに注目したユーザーたちが、その写真をSNSに投稿。これを受け、ハーゲンダッツはこのクレーターを「ハーゲンハート」と命名し、「幸せのハーゲンハート探し」という特設サイトを開設しました。サイトでは、ハーゲンハートの種類や出現率を公開し、ユーザーの関心を引きつける仕掛けを用意しました。この取り組みは6,000件以上の反響を呼び、ブランドへの愛着をさらに深める結果となりました。