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MBTIは採用に活かせる?企業の活用例などもご紹介

更新日:2025.02.17

今話題のMBTI診断、1度は診断したことがある方も多いのではないでしょうか?そもそもMBTIは1960年に開発され、世界45か国以上で活用されている性格検査のこと。2022年に韓国の7人組アイドルグループ『BTS』が、MBTIをテーマにした動画を公開したことで話題となりました。

Web上で簡単に診断でき、詳細に診断結果が出ることからSNSで流行したMTBI。実は、採用活動において活用することも可能!本記事では、企業の活用事例なども交えながら、MBTIについて解説していきます。

MTBIとは?

MBTIは、心理学者カール・ユングの理論をもとに開発された「マイヤーズ・ブリッグスタイプ指標」に由来する性格診断ツールを指します。診断は、MBTI診断では、個人の性格を16タイプに分類します。「外向型(E)と内向型(I)」「感覚型(S)と直観型(N)」「思考型(T)と感情型(F)」「判断型(J)と知覚型(P)」の4つの要素から、それぞれのアルファベットの頭文字を組み合わせて表現されます。

アルファベットの意味とそれぞれの特徴

エネルギーの方向:外向型(E)もしくは内向型(I)
興味や関心などのエネルギーが向く方向性を示すカテゴリーです。自分のエネルギーの源が人と接する外側に向いているか、それとも自分の時間を大切にする内側に向いているのかが分かります。

ものの見方:感覚型(S)もしくは直観型(N)
物事の見方や認識のスタイルを意味するカテゴリーです。情報を受け取った際、事実ベースで解釈するのか、それとも未来・概念を重視して解釈するのかが分かります。

判断の仕方:思考型(T)もしくは感情型(F)
判断や意思決定の基準を示すカテゴリーです。物事を判断するときに、真実を優先するのか、人の気持ちを優先するのかどうかが分かります。

外部との接し方:判断型(J)もしくは知覚型(P)
外部環境とのアプローチや態度を示すカテゴリーです。計画通りに進めたいか、ある程度の余白を残したいのかが分かります。

MBTI診断で分かる性格タイプ

MTBI診断では、全部で16タイプの診断が出ます。例えば、ENTJはリーダーシップや論理的な思考で職場においてリーダー的な役割を担いやすい一方、INFPは想像力や思いやりを活かしたクリエイティブな分野で力を発揮するなど、それぞれの性格に傾向を持っています。

韓国などでは、職場や友人間で診断結果を共有しながらお互いを深掘りするケースも多くみられ、コミュニケーションを円滑にする一種の手法としても活用されています。

MBTI診断の信ぴょう性と注意点

MBTI診断は多くの人々が利用していますが、その信憑性については議論が存在します。実際に流行している診断ツールについて、日本MBTI協会は「妥当性が検証されておらず、MBTIを真似ているが全く別のものである」と指摘しています。加えて、性格は時間や経験によって変化するものであるため、一度の診断結果だけをもとにすべてを判断することは適切ではありません。

このように、MBTIには一定の有用性が認められる一方で、その科学的信頼性や正確性については十分理解し、注意深く扱うことが求められます。

MTBIは採用活動で活かせる

採用活動において、面接での質疑応答だけではなく性格診断が用いられるようになった理由は、企業が応募者の強みや適性を端的に把握できるからです。企業にとっては効率的に適性の高い人材を見つけ出し、雇用におけるミスマッチを回避するために大いに役立つ手段となっています。

しかし、その結果だけを過度に重視してしまうと、視野を狭めてしまい、人材発掘の機会を逃す可能性があります。そのため採用活動においては、性格診断の結果を参考にしつつも、柔軟で広い視点を持つことが求められるでしょう。企業側がこれらを採用プロセスに取り入れる際には、あくまで一部の評価軸として位置づけ、求職者のスキルや経歴、面接でのやり取りなど、他の情報との総合的な判断が必要です。

企業目線でみたMBTI診断

企業がMBTI診断を導入する目的は、効率的な人材採用だけではありません。組織内の円滑なコミュニケーションや、効果的なチーム編成にも役立っています。

性格と適性業務

たとえば、計画性や論理的な整合性を重視する傾向がある「ISTJ」タイプの社員は、明確なルールや期限が設定された職務でその持ち味を発揮しやすくなります。一方で、柔軟性や創造性を重視する「ENFP」タイプは、自由度の高い環境や新しいアイデアを試せる職務でこそ力を発揮します。このように、社員一人ひとりの得意分野を考慮した業務配置や、お互いの特性を補完し合えるようなチーム編成を促進するツールとしてMBTIが活用されているのです。

相性を考えることで社内交流を円滑に

さらに、MBTI診断の導入によって、社員同士の性格の違いや相互理解が深まり、チームビルディングや人間関係の改善が進みます。これが、組織運営をより効果的にするだけでなく、従業員の定着率向上にも貢献するとされています。組織全体の生産性向上のためにも、MBTIは有効なスキームとして注目を集めています。

性格診断を採用に活かした企業事例

株式会社リクルート
株式会社リクルートでは、かつて採用時の適性検査内に組み込まれていました。公式との契約ライセンスが切れたことにより検査からは外されましたが、2000年代にはすでに採用現場で活用していたようです。

また入社後に配られる「新入社員紹介冊子」にもこのMBTIは表記されており、社員同士の話題に上がることもしばしばあったそう。こうしたわかりやすい性格指標を全社員で共有することで、お互いの理解を深めることにも繋げていました。

【参照URL】
https://www.keieishaterrace.jp/article/detail/13287/2/


株式会社yutori
アパレルブランドを展開し、2023年12月に東証グロース市場に上場した株式会社yutori。同社ではMBTIのT(思考型)とJ(判断型)の属性である、ISTJ・ESTJ・INFJのMTBIである人材の採用を強化しています。その理由としては、「ルールに忠実」「効率主義」「現実的」などの特性を持っていることから、ディレクションに適した人材を募るため。実際にXのポストで呼びかけており、25万以上のインプレッションがついています。

【参照URL】
https://x.com/katap_yutori/status/1881642346892472357?mx=2

 

求職者目線でみたMBTI診断

就職活動を行う上で、MBTI診断は自己理解を深める有効な手段として利用されています。この診断を通じて、求職者は自分自身の性格特性を把握し、それをもとにどのような職種や業界が自身に適しているかを考える足がかりを得ることができます。

自己分析でMTBI診断を活用

MBTIを自己分析に活用する際は、まず自身の診断結果をしっかりと理解することが重要です。MBTI診断の結果は、自分の性格や思考パターンがどのような傾向を持つのかを示しており、自分では気づかなかった性格的な側面や行動の傾向にも気づくことができます。

外交的な性格であればチームプロジェクトが多い職種や人と関わる機会の多い環境が向いている可能性があります。一方で、内向的な性格の場合、じっくり考えられる分析職や個人作業が重視される職場が適している場合があります。このように、自らの特性を把握することで、応募先の文化や環境とのマッチングをより明確に掴むことができ、職場選びにも役立てられます。

さらに、自己分析にはモチベーショングラフや自分史など、他のツールを併用するのもおすすめです。これまでの経験やモチベーションの上がる瞬間を振り返り、それらがMBTI診断結果とどのように重なるかを考えることで、より深い自己理解につながります。診断結果と働き方の適性を掛け合わせ、自分の強みをアピールする材料として活用したり、改善点を見つけて成長に向けた計画を立てたりと、多方面での活用が期待できます。

まとめ

MBTI診断を利用することで、企業選びや人材採用だけでなく、職場での人間関係の構築にも役立てることが可能です。

思考スタイルや行動パターンを把握することで、求職者との文化的な適合性を考慮した採用ができ、結果として企業側・応募者側ともに就職活動の質を向上させることが期待されます。さらに、企業内部においてもMBTIが活用されるケースが増えており、チーム編成や人材教育の一環として取り入れることで、より効果的な人材活用が可能になります。

ただし、MBTIはあくまで自己理解や他者とのコミュニケーションの補助ツールとして活用するのが本来の目的であり、その結果をもとに個人の特性や能力を決めつけることは避けるべきです。あくまで参考として、社員一人ひとりの個性を尊重しながら育成やチームビルディングに役立てることが重要です。

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