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MBTIは採用に活かせる?企業の活用例などもご紹介

更新日:2025.08.07

最近SNSで話題になっている「MBTI診断」。韓国の人気グループ『BTS』が紹介したことで日本国内でも一気に認知が広まりました。MBTIは、自分の性格タイプを16パターンに分類し、それぞれの思考・行動傾向を可視化する性格診断ツールです。

就職活動中の「自己分析ツール」として利用されることも増えてきましたが、実は企業の採用活動やチーム編成に活かす企業も増えています。本記事では、MBTI診断の基本から活用メリット・注意点、そして企業事例・自己分析への応用までを徹底解説します。

 《目次》
 1. MBTI診断とは?16タイプの性格分類ツール
 2. MBTI診断のメリットと限界
 3. 採用活動にMBTIを活かすには?
 4. MBTIの企業活用事例
 5. 社内活用で得られる効果とは?
 6. MBTIを活かした自己分析のすすめ
 7. まとめ:MBTIは“参考ツール”として上手に活かそう

 

MBTI診断とは?16タイプの性格分析ツール

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、心理学者カール・ユングのタイプ論に基づき、1940年代にイザベル・ブリッグス・マイヤーズとその母キャサリンによって開発された性格検査です。

MBTIは以下の4つの指標に基づいて、全16タイプに分類されます。

エネルギーの方向:外向型(E) / 内向型(I)

 ・外向型(E):人と接することでエネルギーを得る
 ・内向型(I):一人の時間や内面の世界でリフレッシュする

情報の受け取り方:感覚型(S) / 直観型(N)

 ・感覚型(S):五感で得た事実や現実を重視する
 ・直観型(N):アイデアや未来の可能性に敏感で全体像を捉える

判断の基準:思考型(T) / 感情型(F)

 ・思考型(T):論理や客観的基準に基づいて判断する
 ・感情型(F):人間関係や感情を重視して意思決定する

外部への接し方:判断型(J) / 知覚型(P)

 ・判断型(J):計画的で秩序を重んじる傾向がある
 ・知覚型(P):柔軟で状況に応じた対応を好む

例:ENTP、ISFJ、INTJなど

MBTIのような“性格傾向の見える化”は、企業ブランディングやSNSでの採用広報にも活かされています。
実際にSNSを活用した採用施策については、こちらの記事も参考になります。

MBTI診断のメリットと限界

企業・個人にとってのメリット


自己理解が深まる
MBTIは自分の思考のクセや行動傾向を明らかにするため、これまで気づかなかった自分の強みや、無意識に避けてきた課題に気づくきっかけになります。

チームビルディングに役立つ
チーム内でMBTIを共有することで、お互いの価値観や判断基準を尊重しやすくなります。
J型とP型、T型とF型のように、特性の違いを理解することで衝突を防ぎ、相互補完的な関係性が築かれます。

採用時の参考情報になる
面接だけでは把握しにくい応募者の内面を補足的に知ることができ、職務適性や組織とのカルチャーフィットを見極めやすくなります。

注意すべき点


診断結果は“絶対的な評価”ではない
MBTIはあくまで「傾向」を示すツールであり、人物像を固定化するものではありません。多様性を尊重し、柔軟な活用が求められます。

性格は変化することもある
人の性格は、年齢や経験、ライフイベントによって変化します。1回の診断結果に固執せず、定期的な見直しや他の評価と組み合わせた運用が大切です。

無料診断の精度に注意
Web上にあるMBTI診断の多くは非公認の簡易版であり、信頼性にばらつきがあります。活用時は正規の認定機関やファシリテーターによる診断が理想的です。

採用活動にMBTIを活かすには?

MBTI診断は、採用プロセスにおいて応募者の適性を多角的に把握するための「補助ツール」として活用されています。ただし、それはあくまでも「参考指標」としての位置づけであり、他の評価項目との組み合わせが前提です。

活用場面①:適性把握とミスマッチの回避

MBTIは、応募者の業務適性や組織とのカルチャーフィットを判断する際に役立ちます。特に、同じスキルレベルの候補者が複数いる場合などには、その性格的な傾向が部署やチームの特性と合うかどうかが判断材料となることも。

以下は、タイプ別の職務適性の一例です。
・ISTJ(責任感・秩序・綿密):事務職、財務、人事、管理業務など、安定性と正確性が求められる業務に向く。

ENFP(創造性・柔軟性・社交性):企画、広報、営業、広告など、アイデア力とコミュニケーション力を活かせる環境で活躍。

INFP(理想主義・共感力・繊細):教育、福祉、クリエイティブ職(デザイン、ライティング)など、感性と価値観を大切にできる分野に適性あり。

ESTJ(統率力・論理性・実行力):プロジェクトマネジメント、営業マネージャー、管理系職種全般など、リーダーシップが必要なポジションで力を発揮。

MBTIの各タイプには“強み”と“注意点”があるため、それを理解した上でチーム構成や配属先を検討することで、ミスマッチの軽減に繋がります。

活用場面②:面接での深掘り材料に


MBTIは、応募者のエピソードや思考の背景を深掘りする際のヒントとして活用できます。
たとえば、
・「このタイプのあなたは、どんな環境で最も力を発揮できると感じますか?」
・「チームの中でどんな役割を担うことが多いですか?」
・「過去の成功体験を、あなたの性格傾向と絡めて説明していただけますか?」
といった質問を通じて、応募者がどのように自己認識を持っているか、職場適応力があるかを確認できます。

また、MBTIの結果と自己評価が乖離している場合は、ギャップの要因を掘り下げることで、本質的な人物像に近づくことも可能です。

活用時の注意点

MBTIを採用で用いる際には、以下の点に注意しましょう。
合否をMBTIだけで決めないこと:性格診断はあくまで補助ツールです。スキル、経験、志向性などとのバランスが重要。
偏見を生まないようにする:特定タイプを“優秀”と決めつける運用は逆効果。多様性を尊重した活用が求められます。
説明責任を果たす:診断を使うことを応募者に明示し、結果の扱いについて透明性を持たせることが信頼構築につながります。

MBTIだけでなく、採用成功には「アプローチ手法」も重要です。SNSを活用した採用手法の実例や、効果的な運用ポイントについてはこちらの記事も参考になります。

MBTIの企業活用事例

株式会社リクルート

2000年代には新卒採用時にMBTIを適性検査として導入しており、配属やコミュニケーション設計にも活かされていました。入社後の「新入社員紹介冊子」にもタイプを記載し、社内交流の促進にも貢献。
参照URL:https://www.keieishaterrace.jp/article/detail/13287/2/

株式会社yutori

アパレルブランドを展開し、2023年12月に東証グロース市場に上場した株式会社yutoriでは、ISTJ・ESTJ・INFJタイプの人材を狙ってSNSで募集投稿を発信。25万インプレッションを記録するなど話題性も高く、採用広報の一環としても有効活用されています。
参照URL:https://x.com/katap_yutori/status/1881642346892472357?mx=2

社内活用で得られる効果とは?

チーム編成や人員配置に

MBTIは、単なる性格診断にとどまらず、チーム設計や人材配置における実践的なツールとしても活用できます。
J型(判断型)とP型(知覚型)のバランス調整
J型は計画性やスケジュール管理に長け、P型は柔軟性と適応力がある。異なるタイプを意識的に組み合わせることで、計画と変化への対応力の両立が可能になります。

T型(思考型)とF型(感情型)の視点融合
T型は冷静な意思決定、F型は共感的な調整に長ける。両タイプがチーム内にいることで、「ロジックと人間関係の両立」が図れる組織になります。

プロジェクトごとのタイプ分布を可視化
例えば、「直観型(N)」が多いとアイデアは出るが実行に弱い、「感覚型(S)」が多いと着実だが革新性に欠ける、といった傾向をもとに、役割分担や補完体制を構築できます。

離職防止・職場の人間関係向上に

職場環境における「人間関係の摩擦」や「価値観のすれ違い」は、離職要因の大きな一つ。MBTIはこうしたリスクを予防・改善するツールとしても有効です。

上司・部下間のタイプを把握して指導スタイルを調整
たとえば、外向型の上司が内向型の部下に頻繁に声をかけすぎると逆効果になることも。タイプに応じた接し方を意識することでストレスの軽減が可能です。

苦手傾向の理解が進む
相手の行動が「意図的にやっている」のではなく、「性格特性の表れ」であると理解できると、誤解や摩擦が減少し、心理的安全性が高まります。

多様な価値観を受け入れる文化醸成
MBTIを通じて「違い=面白さ」と捉える土壌を作ることで、社員同士の信頼やリスペクトが深まり、組織風土の向上にもつながります。

MBTIを活かした自己分析のすすめ

MBTIは、就職活動や転職、キャリア形成を考えるうえで、自分の性格・強み・価値観を整理するための有効なツールです。ここでは、自己分析での活用ポイントを簡潔にご紹介します。

自分の適職や働き方の傾向を把握

MBTI診断を通して、「自分がどんな環境で力を発揮しやすいか」「どんな職種が向いているか」のヒントが得られます。
INFP:想像力が豊かで理想主義的。クリエイティブな仕事や、福祉・教育など社会貢献性の高い仕事に適性あり。
ESTJ:実行力・管理力に優れ、組織運営やリーダーポジション、営業マネジメントなどに向く。

このように、自分の「思考パターン」と「仕事の特性」を照らし合わせることで、職種選びや転職先のミスマッチを防ぐことができます。

他の診断ツールとの組み合わせもおすすめ

MBTIだけでも自己理解は深まりますが、以下のようなツールと組み合わせるとより立体的な分析ができます。
モチベーショングラフ:やる気が上下した場面を可視化して、自分の行動原理を振り返る
自分史ワーク:過去の体験を通して、価値観や強みの変遷を知る
ストレングスファインダー:自分の「資質(強み)」にラベルをつけて言語化する

これらを合わせて活用すると、
・ES(エントリーシート)での自己PR
・面接での「自分らしさ」の伝え方
・働くうえでのストレス対策やモチベーション維持

といった場面でも、自信を持って自分を表現できるようになります。

まとめ:MBTIは“参考ツール”として上手に活かそう

MBTIは、自己理解・相互理解・人材マネジメントの3つをつなぐ有効なフレームワークです。しかし、診断結果を「正解」と捉えるのではなく、あくまで参考情報とし、柔軟な活用が重要です。

企業においては、採用活動・人材育成・組織づくりの場面で、MBTIを一つの補助ツールとして活かすことで、ミスマッチの軽減やチームの活性化に繋げることができます。
※補足:MBTIを活用する際は、正規のツールを用いる、結果を絶対視しない、他の情報と組み合わせて活用する。この3点を常に意識しましょう。

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